無料の Adobe Acrobat Reader でPDFに文字を入力する方法。

「PDF形式のファイルに文字を入力したいんだけど、できれば無料で、、、」
というご相談を受けることがあります。
確かに、PDFファイルのやり取りをしながらの打ち合わせやコミュニケーション時などにPDFに直接文字(テキスト)を入力したくなる場面は多いですよね。
このご要望に関しては、Adobe Acrobat Reader というソフトウェアを利用することで、PDF文書に直接テキスト(文字)入力することが可能です。
Adobe Acrobat Reader は無償で利用することが出来ます。
インストールされていない方は以下よりダウンロードページに進むことができます。
⇨ Adobe Acrobat Reader のダウンロード
なお、テキストを挿入することはこちらの Adobe Acrobat Reader で可能ですが、PDFファイル内の文字や画像を直接編集したりするには、有償版の Adobe Acrobat を利用する必要があります。
また、PDF以外の画像ファイル( JPEGやPINGなど )に文字を追加したり、加工編集を行うには Windows に標準搭載されている ペイント などで行うことも可能です。
ペイント の使用方法などは以下のページをご参照ください。
⇨ ペイントの起動や機能。文字入力や切り取り、サイズ変更など。
それでは以下で、どのようにテキストを入力していくか見ていきます。
Adobe Acrobat Reader を使って、PDF文書にテキスト(文字)を入力する。
こちらは、Windows のパソコンでの画面です。
Adobe Acrobat Reader のバージョンは 2022.00120085 です。
1.画面右側の「コメント」か、「ツール」タブから「コメント」を開きます。


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2.コメントツールバーが表示され「テキスト注釈を追加 T」や「テキストボックスを追加(▢に T)」をクリックすると、文字が入力できる状態になります。

「Aa」でテキストのプロパティバーが開き、文字色やフォント、フォントサイズなどが変更できます。
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3.次のように、文字色や大きさを変えたり、下線や取り消し線を入れたりすることが可能です。

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PDF ファイルに追加したテキスト注釈などを削除する。
4.追加したコメントや注釈を削除したい場合は、該当の注釈を右クリックするか、右側にある注釈一覧から該当の注釈を選択すると表示される右上の3つ点から「削除」することが可能です。

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PDF ファイルに追加したテキスト注釈を保存する。
追加したテキスト注釈などを保存するには、大きく分けて以下の2つの方法がございます。
5-a.名前をつけて保存する。
こちらの方法をとった場合には、注釈で追加した部分は書き換えなどが可能な形で保存されます。

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5-b.新しいPDFファイルとして保存する。
注釈で追加した部分に関して、元の部分と同じように消したり編集できたりしないようにするには、この状態から Microsoft Print to PDF のような印刷系のPDF作成ツールなどを使って別のPDFファイルとして再生成してあげると、注釈部分も通常のPDFファイルのようにそのままでは編集できない状態で保存することが出来ます。
Microsoft print to PDFについては、以下のページで記載させていただいております。
⇨ Microsoft Print to PDF を使ってPDFを作成する方法。
【ご参考】その他の注釈機能
Adobe Acrobat Reader の注釈機能では、テキスト注釈以外にも、多様なスタンプや電子印鑑を押せたりもしますし、描画ツールで描画することもできます。

Adobe Acrobat Reader を使用したPDF文書にテキスト(文字)を入力する方法のまとめ
無償で、これだけいろいろと利用することができれば、日頃の業務の効率化やペーパーレス化の強い味方になってくれることでしょう。
使用方法も簡単なので、今まであまり使用されたことがない場合は、是非一度お試しになってみてください。
もし Mac ユーザーでいらっしゃる場合、Mac の標準アプリ「プレビュー」でも文字(テキスト)・図(シェイプ)・線などをPDFに追加するなどの編集が可能です。「プレビュー」でPDFを編集する方法については以下のページに記載がございますので、そちらも是非ご参考になさってください。
⇨ Mac 標準のプレビューを使用し無料でPDFに文字・図・線などを追加する。
また今回の方法はPDFファイルにあくまでテキストなどを追加していく方法になりますが、既にある部分を消去したり、レイアウト自体を変更したりといったもう少し度合の大きい編集や加工を行いたい場合は以下のページで記載しておりますので、是非そちらも併せてご参考になさってください。
⇨ PDFを無料で加工編集?文字や画像の追加や消去。JPEG変換、生成。
さらに Adobe Acrobat 有償プランを利用すると、
- PDFの作成およびテキストや画像の直接編集。
- PDFを Word や Excel 、PowerPoint 形式で書き出し。
- スキャンした PDF を OCRし検索やテキスト編集。
- 2つ以上のPDFファイルを結合する。
- PDFをパスワード保護。
- PDFファイルをリンク共有。
- PDFファイルのメタ情報削除。
- 回数制限なく電子サイン用に送信。
といったことも出来るようになっています。詳細は Adobe Acrobat のプランと価格からも確認できますので上のような機能にご関心があられる方は確認されてみてください。
今回はここまでになります。
お読みいただきありがとうございました。